キャンプ中の調理「もう一台コンロがあれば…」と思うことありませんか?ツインバーナーコンロの魅力は2つのコンロで同時に2種類の調理ができること。片方で料理を作って、もう片方でお湯を沸かすなんてこともできます。こちらではツインバーナーコンロの選び方とおすすめ商品をご紹介。ちょっと複雑な燃料選びも解説します。
ツインバーナーコンロの選び方
ツインバーナーは大手アウトドアメーカーから様々なタイプのものが登場していますが、まずは選び方のポイントを押さえましょう。
燃料で選ぶ
ツインバーナー選びで気を付けたいのが使用する燃料。バーナーの燃料には大きく分けて「ホワイトガソリン」と「CB缶/OD缶」の2種類があります。それぞれメリットデメリットがあるので把握しておくことが大事です。
ホワイトガソリン
ホワイトガソリンとはおもにキャンプで使うバーナーやランタンに使用されるナフサから作られる石油の種類。ホワイトガソリンは気温や気圧に左右されず、安定した火力を供給すてくれるので冬キャンプの燃料にも最適。一方で、燃料を送り出すためにポンピングというタンクに圧力をかける作業が必要となるのでちょっと面倒な点も。CB缶やOD缶などのガス燃料はセット後すぐに着火できるのに対し、ホワイトガソリンは燃料を注いだ後ポンピングを行う手間がかかります。また使用後はタンクからガソリンを抜く作業も必須です。ホワイトガソリンには、作業やメンテナンスが欠かせないというデメリットがありますが、慣れてしまえばそこまで苦にはならないようです。
ホワイトガソリンというと車のガソリンのように危険じゃないの?と思われがちですが、正しく使用すれば安全です。ホワイトガソリンに関するQ&Aを集めてみました。
Q.タンクに満タンに入れても大丈夫?
A.ホワイトガソリンをバーナーのタンクに入れるときは8分目まで。燃料を入れ過ぎると圧力をかけるスペースがなくなり、不完全燃焼が起こりやすくなります。
Q.ホワイトガソリンを入れたままバーナーを動かしても大丈夫?
A.タンクの中の空気圧を抜き、バルブやキャップ、蓋などをしっかり閉めれば移動させてもOKです。
Q.ホワイトガソリンはどれくらい保存が効く?
A.ホワイトガソリンには不純物が入っていないので涼しくて暗い場所で保管すれば長く持ちます。ただし、その際にはガソリンの保管に適した容器が必要です。
Q.ホワイトガソリンをバーナーのタンクに入れたまま保管できる?
A.短い期間なら大丈夫ですが、長期保存になるとタンク内の空気から水分が出て容器が錆びてしまうことがあります。タンクに入れたままの長期保存はおすすめできません。
CB缶/OD缶
ちょっと手間のかかるホワイトガソリンに対し、燃料をセットして着火するだけですぐに調理を始められるガス燃料、CB缶/OD缶はとても手軽です。CB缶はいわゆる家庭で使用するカセットガスのことでコンビニや量販店で安価で売られています。手軽ではありますが、気温の低い場所では火力が弱まるなどの弱点もあります。OD缶はアウトドア仕様に作られたガス燃料でCB缶に比べると低気温下でも火力が強めですが、手に入りにくい、値段が高いなどのデメリットがあります。
材質
ツインバーナーに使われている材質はおもにステンレスやアルミニウムなどの錆に強く丈夫な金属です。フッ素加工がしてあると調理による焦げや汚れを落としやすいのでお手入れがラクになります。
持ち運びしやすさ
ツインバーナーコンロはシングルに比べてサイズが大きく、保管場所や持ち運びが心配です。ツインバーナーの多くは専用の収納ケースが付属しており、中にはハンドルやタイヤが付いたキャリー型のものもあるので安心です。
火力の強さ
バーナーで気になるのが火力の強さ。火力が弱いと調理に時間がかかったり、食感が微妙になってしまうことも。またガス燃料は気温が低い冬のキャンプや、標高の高い場所では火力が弱くなります。商品選びの際には、発熱量や燃焼時間をチェックしてなるべく火力の強いものを選びましょう。
おすすめのツインバーナーコンロ7選
ユニフレーム ツインバーナー
スタイリッシュなアルミボディが人気のカセットガス式のユニフレームツインバーナー。火力は最大3900kcal/hとハイパワーですが、とろ火調理もOK!パワーを持続させる銅製ブースター(加熱器)とズレの少ない一体型圧電点火装置を採用。ステンレス製汁受けはふき取りやすく、風防が低いのでダッチオーブンの調理も安心です。ハンドル付きなので、調理道具をひっかけておくことができます。専用カセットボンベを使用して下さい。
コールマン(Coleman) ツーバーナーストーブ2
火力:最高時約7000kcal/h(約3500kcal/h×2)(レギュラーガス最高出力時)
燃焼時間:約1.6~3.2時間(470kcal缶×2使用時)
使用燃料:LPガス
コールマンのツーバーナーコンロはホワイトガソリンを燃料としているので強風や気温が低い場所でも火力が安定しています。コンパクト&軽量、待ち運びに便利なハンドル付きなのでキャンプ場への移動もラクラク。火力はメインバーナーが約2675kcal/h、サブバーナーメインバーナー約2000kcal/h。見た目もおしゃれで火力も申し分のないコールマンのツーバーナーはかなりおすすめ♪
【コールマンツーバーナーの使い方動画】
イワタニ フラットツイングリル
重量:約7.7kg
最大発熱量:3.3kW×2 (2,800kcal/h×2)
連続燃焼時間:約70分 (片側バーナー燃焼、気温20~25℃のとき強火連続燃焼にて)
こちらはカセットコンロを燃料とするツイングリル。底がフラットなのでテーブルの上で使用することができます。火を起こす手間が不要で、カセットガスをセットするだけですぐに調理を開始できます。自宅で使用しているカセットコンロと同じ感覚で使用できるので安心。カセットガスは、パワーゴールドを使用すれば気温の低い屋外でも安定した火力を維持できます。
ソト(SOTO) ハイパワー2バーナー
本体重量:5.1kg
発熱量:5.6kW(4800kcal/h)(ST-760 2本使用時) ※気温25度無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出
使用時間:1.6時間(ST-760 2本使用時) ※気温25度無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出
機能性の高いSOTOのカセットガス式のスタンダードモデル、ハイパワー2バーナーのご紹介です。2本のボンベからガスを同時供給するガスシンクロナスシステムを採用。ワンアクション圧電点火方式で使い方もとても簡単です。別売りのパワーブースターを使えばボンベ内の液化ガスの気化を促進させ、1個のブースターで2本のボンベを同時に温めることができます。
キャプテンスタッグ(CAPTAIN STAG) ステイジャーコンパクトガスバーナーコンロ
重量:(約)4.6kg
材質:点火方式/圧電点火方式、出力/3000kcal/h×(2)、ガス消費量/250g/h×2箇所
アウトドア総合ブランド『CAPTAIN STAG』では、使いやすさや購入しやすさを第一に考えた商品を提案しています。こちらのコンパクトガスバーナーも2つのコンロでパワフルな火力を実現しました。折りたたんでコンパクトに収納できるので、持ち運びや保管にも困りません。
RIMUS(プリムス) オンジャ キャンプ・アウトドア用ツーバーナー
本体重量: 3.0kg (+ウッドボード490g)
出力: 4.1kW / 3500kcal/h x2 (500Tガス使用時)
ガス消費量: 292g/h x2 (IP-500ガス使用時)
こちらはショルダーバッグのようにコンパクトに収納でき持ち運びが楽なプリムスのツーバーナー。ウッドボードを外してX型に開けばたちまち風防と一体化したコンロが出現します。ウッドボードは鍋敷きとしても使用でき、収納時には蓋のようにゴトクの上に乗せることができます。
ソト(SOTO) レギュレーター2バーナー
発熱量:2.9kW(2,500kcal/h)×2 ※気温25度無風状態で点火後から5分間の燃焼データより算出。
使用燃料:SOTO製品専用容器(ボンベ)(CB缶タイプ)
使用時間:約1.5時間(ST-760 1本使用時)(×2) ※気温25度無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。
ガス消費量:120g/h ※気温25度無風状態で点火後から30分間の燃焼データより算出。
こちらはレギュレーターを搭載したSOTOのテーブルトップ2バーナー。ゴトクまでの高さがわずか11㎝の薄型。マイクロレギュレーターにより、気温25~5度の環境でも安定した火力を維持します。連続使用しても火力が弱まらないので、大鍋での保温調理にも最適。防風は取り外しも可能。燃料はカセットガスなのでとても経済的。収納バッグ付きで持ち運びもラクラクです。室内での使用はNG!
まとめ
大は小を兼ねると言いますし、バーナーはやっぱり一つより二つが便利そうですね。片方でカレー作りながらもう片方でご飯を炊く…というのもバーナーが一つじゃできません。仲間同士やファミリーでのキャンプで大活躍!自然の中にいながら、家にいるようなキッチンを再現できるツインバーナーコンロ、おすすめです♪